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なぜトロッコ問題を小・中学生に教えてはいけないのか【子供の倫理】

考える生徒時事問題・トレンド
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倫理の授業が好きだったあおいです。

今回の記事は『なぜトロッコ問題を小・中学生に教えてはいけないのか【子供の倫理】』というテーマです。

記事の内容

  • なぜトロッコ問題を小・中学生に教えてはいけないのか【子供の倫理】

記事が参考になる人

  • 子供に倫理を教えても良いという人
  • 子供に倫理を教えてはいけないという人

記事のネタバレ

  • 考えることは良いこと
  • トロッコ問題は小・中学生には早い

今回の記事は下記のニュースを元に書いていきます。

死ぬのは5人か、1人か…授業で「トロッコ問題」 岩国の小中学校が保護者に謝罪 - 毎日新聞
 山口県岩国市立東小と東中で、「多数の犠牲を防ぐためには1人が死んでもいいのか」を問う思考実験「トロッコ問題」を資料にした授業があり、児童の保護者から「授業に不安を感じている」との指摘を受けて、両校の校長が授業内容を確認していなかったとして、児童・生徒の保護者に文書で謝罪した。
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トロッコ問題とは?

考える人のイラスト

倫理の思考問題・思考ゲームの1つです。

「人を助けるために人を犠牲にしても良いのか」ということを考える問題です。

問題について思考して答えを出し合うことが重要であるので正解はありませんし決めなくても良いです。

トロッコ問題の内容

トロッコ問題はざっくり言うと下記のような問題です。

ブレーキが効かず制御不能になったトロッコが猛スピードで線路を走っています。

トロッコの先には5人の作業員がおり、このままでは5人が死亡しますがあなたは線路の分岐路のすぐ側にいます。

もしもあなたがトロッコの進路を変えれば5人は助かります。しかし分岐先の線路にも1人の作業員がいるので進路を変えた場合は1人が死にます。

要するに5人を助けるために1人を犠牲にするか。それとも5人を犠牲にして1人を助けるか。という思考ゲームです。

ちなみにこういった思考ゲームを行う時は与えられた設定・ルールを受け入れる必要があります。なので──

「進路を変えて1人に逃げてもらう」

「トロッコを壊す」

という屁理屈を考えてはいけません。例えツッコミどころがあっても設定に従いましょう。

トロッコ問題の正解は?

先述しましたが正解はありません。決めなくても良いです。

あくまでも考えて答えを出し合い、さらにその答えについて考え合うことが大切です。

トロッコ問題 私の回答

参考までに私の回答を述べると5人を犠牲に1人を助けます。

理由を述べると──

本来進むはずだったトロッコの進路を私が変えて1人を犠牲にするという行為は殺人にあたるのでは?と思うからです。

しかしこの手の回答には必ず下記の反論があります。それは──

5人を見殺しにするのも殺人ではないのかという類のものです。

まあ、こんな感じで更に考えて正解のない問題について話し合うというのが倫理を学ぶということでもあり思考ゲームなのです。

なぜトロッコ問題を小・中学生に教えてはいけないのか

さて本題のなぜトロッコ問題を小・中学生に教えてはいけないのかについて考えていきます。

ことの概要は山口県岩国市立東小と東中でトロッコ問題を資料にした授業を行ったことに、保護者から指摘があり両校の校長が謝罪したというものです。

指摘があったから子供にトロッコ問題を教えてはいけない──というのは違うと思いますが学校としてはそう考えなければいけないでしょう。

なぜ保護者から指摘があったのか

元の記事によるとトロッコ問題を資料にした授業を受けた児童が授業に不安を感じていたそうです。

実際授業を受けた児童らに後日授業のアンケートしたところ不安を感じた生徒が数人いたそうです。

ちなみに資料となったトロッコ問題は先ほど説明した物と同じ内容になります。

なぜトロッコ問題の授業を行ったのか

この授業は山口県が今年度始めた心理教育プログラムの一環でスクールカウンセラーの方が担当したようです。

授業の狙い

授業の狙いは──

選択に困ったり、不安を感じたりした場合に、周りに助けを求めることの大切さを知ってもらうことで、トロッコ問題で回答は求めなかったとのこと。

もしもその通りなら別にトロッコ問題を使わなくてもと思います。

ただ、心理教育の一環なので使わざるを得なかったのなら仕方ありませんが・・・

小・中学生にトロッコ問題は早いと思う

私は考えることは良いことだと思います。

しかしトロッコ問題を考えるにはまだ早い。経験・知識共に不足でないでしょうか。

自分の選択で人の死が決まるというのは重い

「自分の選択で人の死が決まる」というのはトロッコ問題のミソでもあるでしょう。

ただこの選択をまだ未熟な小学5・6年。中学2・3年にさせるのは重いのでは?

まだ成長途中の心ではそれを「あくまでも問題」「あくまでも設定」と割り切って考えるのも難しい子もいるかもしれません。

学校というのは社会と同じく色んな人がいるところですから、その辺りは学校が考慮すべきだったかなと。

まずは議論から教えなくてはいけない

話し合う子供たち

思考ゲームは自分の考えを多数の人に晒し多数の人に批評されるものです。

大勢から否定されると大人でも悲しい気持ちにもなるでしょう。小・中学生なら尚更です。

また、自分の意見を言うのも難しい子もいると思います。

実際にどういう授業をしたのか分かりませんが自分の意見を多数に否定されて不安を感じたという子もいるかもしれません。

思考ゲームをする前に自分の意見を多数に発表してそれを否定されるものが議論なんだという授業の方が先でしょう。

なぜトロッコ問題を小・中学生に教えてはいけないのか【答え】

改めて答えると「小・中学生に考えさせる適切な問題ではないから」です。

述べてきたようにトロッコ問題の内容の深刻性思考ゲームに求められる経験・知識などを考えるとトロッコ問題を小・中学性の授業で行うのは適切ではないでしょう。

それでも希望制にして小・中学生に教えるのはありだと私は思います。

トロッコ問題はいつから教えるのか

私の経験では中学生の頃に軽く扱った気がします。しかし「トロッコ問題というものがある」という説明を受けた程度と記憶しています。

高校2・3年生なら教えても良い

私は高校2年か3年の頃に倫理の授業がありその一環で思考ゲームをやりました。

その1つとしてトロッコ問題も扱って議論をした記憶です。

やはり高校生になれば「トロッコ問題」を「問題」として認識できますし思考ゲームとして5人を犠牲にするという判断も可能です。

答えがない物を考えるということを理解できるかどうか

大人でもたまにトロッコ問題をやると屁理屈を言ったりそもそもなんで考えるの?と思考ゲームを知らない人もいます。

なのでトロッコ問題を教えるのに適切な年齢というのは本来ないのでしょう。人の成熟度は人によって違いますからね。

トロッコ問題もそもそも5人を犠牲にするとか1人を助けるとかはどうでもよくて(よくはない)大事なのは答えがないものを考える力を身につけることです。

トロッコ問題を小・中学生に教えてはいけない理由 まとめ

  • 小・中学生にトロッコ問題は早い
  • 考えることは良いこと
  • 希望制にしてトロッコ問題を教えるのはあり

下記は私が注目している漫画『ここは今から倫理です。』になります。

現在3巻までですが考えさせられて面白いのでぜひ。

一言

自動運転技術が進む今、トロッコ問題が思考ゲームでいられるのも時間の問題な気がします。もしもの時、あなたはどうしますか?

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